AfterEffectsプラグイン「Rubberize It!」を使った胸揺れ

AfterEffectsプラグイン「Rubberize It!」を使って
イラストの胸を揺らすまでの道のりです。
個人的にはなかなか良いなと思いました。

「Rubberize It!」の購入・インストール

「フラッシュバック」か「aescripts+aeplugin」から購入します。

フラッシュバック「Rubberize It!」ページ
http://www.flashbackj.com/aescripts/rubberize_it/

aescripts+aeplugin「Rubberize It!」ページ
http://aescripts.com/rubberize-it/

「aescripts+aeplugin」は英語サイトで$で購入します。
「フラッシュバック」は日本語サイトが有り日本円で購入します。
英語に不安を覚える私は「フラッシュバック」で買いました。
以前「Trapcode」のプラグインもここで購入したからというのもありますが……

しかし、価格は「フラッシュバック」が「5,610円」
「aescripts+aeplugin」は「$39.99」(現在 4,349円)と少し差が有りますので気をつけて下さい。

「フラッシュバック」では購入すると仮のシリアルナンバーが送られてくるだけです。
インストールは自分でダウンロードして行います。
インストーラーはデモ版も正規版もファイルは一緒です。
購入した場合シリアルを入力することでライセンス登録されます。
http://www.flashbackj.com/aescripts/installer_dl/
こちらより「Rubberize It!」をダウンロードします。

インストール方法は解凍したファイルを
任意のフォルダに自分でコピーしなければいけません。
http://www.flashbackj.com/aescripts/install/scripts/
こちらを参考にしてインストールします。

そしてインストール方法にあるシリアルですが、
先ほどの仮のシリアルナンバーを入力してもライセンス登録は出来ません。
「aescripts+aeplugin」社でアカウント登録を行って
仮のシリアルナンバーを入力することで正しいシリアルナンバーが貰えるので
正しいシリアルナンバーを使って登録します。
http://www.flashbackj.com/aescripts/activate/scripts/
こちらを参考にアカウント登録・シリアルナンバーの発行を行って下さい。

使い方

「ウィンドウ」→「Rubberize_It.jsxbin」でRubberize It!のウィンドウを出します。
Rubberize It_003

「Material」、「chaos」、「Formula」を選択します。

「Material」は物理演算のプリセットなので
近いプリセットがあれば選択します。
「Custom」を選択するとパラメータが自由に設定出来ます。

「chaos」はオンにするとモーションがランダムになります。
胸揺れの場合は左右の胸がバラバラに動くとおかしいのであまりオンにはしない方が良いかと。
逆にそういう演出がしたい場合はオンにするのも良いですね。

「Formula」はAはアンカーポイント依存、Bは依存しない。

選択したらパペットピンを打ちます。
Rubberize It_001

胸は体につながっている部分は固定されてあまり動きませんので
体と固定させる為にピンと、「Rubberize It!」を適応して揺らすためのピンを作ります。

例で言うところの
Rubberize It_002
「✕」がRubberize It!を適応しないピンで「✔」が適応する為のピンです。

「✔」のピンを選択したら
「Rubberize!」ボタンを押すだけで適応されます。

これで終わりです。
が、
オブジェクト自体に一切動きがなければ
ピンは揺れません。

オブジェクト自体にトランザクションなどで移動・回転・スケールで動きを付けると
その動きに合わせて揺れてくれます。

胸揺れに適したプリセット


胸揺れに合いそうなプリセットを検討するため
プリセット全種類のテスト動画作ってみました。

「プラスチック」
あのカチカチなプラスチックのイメージですが多少揺れます。
でも胸揺れに使うには残念ですね。

「ビニール」
ビニール袋を想像してしまいますが
ゴムに近い動きでぽよぽよ揺れます。
胸っぽいと言えば胸っぽいですね。

「ラバー」
まんまゴムのような動きですね。
ぼよよよんと動きます。
胸っぽいです。

「ブラーバー」
脂肪というだけあって一番胸に近いような気がします。
いい感じだと思います。

「スポンジ」
台所の食器洗うスポンジを想像してしまいますが
かなりグデグデでコシのない物体になります。
すこしオーバーかもしれないですが
表現としてはアリかも知れません。

「パテ」
テリーヌみいなものを想像しますが
そんな感じですね。
あまり揺れないですが大きくない胸などには良いかもしれないです。

「ゼリー」
あまり揺れませんが長く揺れ続けます。
表現としては面白いかもしれないです。

「グープ」
グープが何か知りませんでしたが
ゲロゲロみたいな感じっぽいです??よくわからないですね。

やはりブラーバーが近い気がしますが
プリセットを参考にカスタムしても良いような気がします。
パラメーターも明解なので
色々いじると面白いですよ。

使用して気になった事

私はもともと一つのコンポジションで
全体→体→胸というように入子にしていました。
胸のレイヤーにパペットピンを打ち「Rubberize It!」を適応したあと
全体のコンポジションに動きをつけてもコンポジションの中のレイヤーは反応しませんでした。

親レイヤーの動きには反応しますが
入子になっているコンポジションの動きには反応しないようです。

なので考え方を変えて
レイヤーを一つのコンポジションにまとめて
体を親レイヤーにし、頭や胸などのパーツは子レイヤーにしてみました。
(例では体の部分がないので肩になっています。)
Rubberize It_004
こうすると体の動きをパーツが追従した上で
胸の揺れも適応されます。

それと、3Dレイヤーの動きには反応しません。
倒れこむような動きを3Dレイヤーで作っても揺れませんでした。
どうしても作りたかったら移動などで揺れるようにした後、
全体のコンポジションなどで倒れる動きを別で入れるとかになりますね。

その他の機能

付与した物理演算を削除する「Clean」
キーフレームにベイクする「Bake」
キーフレーム化してあとから手動で調整出来るというのが良いですね。


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