【Illustrator】PDF印刷で「文書を印刷できません」「印刷するページが選択されていません」2017年追記【Acrobat】

Illustratorで作成したPDFを印刷していると
「統合中……◯◯%」と表示されしている最中に
「文書を印刷できません」「印刷するページが選択されていません」と
いうエラーが出て印刷出来ない事があります。
その時の対処法について考えてみました。

2017/01/23
新しい情報がありましたので内容を手直ししました。

ちなみにこちらの記事はIllustratorで作成したPDFについて書いた記事です。
他のPDF作成ソフトで作成したPDFとは違う可能性があります。

画像として印刷

「ファイル」→「印刷」→「詳細設定」
ill_45

「画像として印刷」にチェックし印刷します。
ill_46

解決する可能性が高いのですが
PDFの1ページ1ページを画像化してから印刷するため
非常に時間がかかります。
数ページであればあまりストレスを感じないのですが
小冊子などでしたらかなりのストレスになりますので
あまりオススメ出来ません。

保護モードをオフ+PDF/Aモードオフ

「編集」→「環境設定」

「セキュリティ(拡張)」→「拡張セキュリティを有効にする」のチェックを外す
ill_47

「文書」→「PDF/Aモードで文書を表示」を「適応しない」に設定します
ill_47

こちらも解決する可能性は高いですが
セキュリティに関わる設定や
文書の編集に関わる設定なので
自分が納得して印刷する分には良いですが
クライアントに納品したPDFなどでしたらこのような設定を要求するのは難しいと思います。

PDFの機能で「透かし」(ウォーターマーク)を入れてませんか?

Illustratorで作成したPDFに
Adobe Acrobat(有料版)の機能を利用して「透かし」(ウォーターマーク)を追加すると
Adobe Reader(無料版)で印刷しようとした際、このエラーが出る時があります。

一度「透かし」(ウォーターマーク)無しを作成し、
通常通り印刷できるようでしたら
IllustratorでPDFを作成する前に予め「透かし」(ウォーターマーク)を入れるなどして
PDFの機能を使わないようにするのも一つの手です。

※ただし、テキストの透かしを入れる場合は
 必ずテキストをアウトライン化してください。
 デキストのまま半透明にし、オブジェクトの上に重ねてしまうと
 PDFの機能で追加した透かしと同じ状態になり、エラーが出てしまう可能性があります。

IllustratorでPDFを作成する際に「透かし」(ウォーターマーク)を入れるスクリプトも公開してます。
参照>> 透かし(ウォーターマーク)入りのPDFを作るスクリプト

注意 スクリプトで透かしを入れる場合は次の項目もお読み下さい。

PDFのバージョンを最新にせずに作成

Illustratorを使ってPDFを作成する際、
PDFのバージョンはいくつに設定していますか?

スクリプトを使ってPDFを作成する場合は

pdfOption.compatibility = PDFCompatibility.ACROBAT8;

の部分で設定しています。

バージョンを高くするとレイヤーが保持されたり、透明が保持され
PDFとしてのファイルサイズは小さくなりますが、このエラーで印刷できない可能性が高くなります。

現在の最新Acrobat 7(PDF 1.6)および Acrobat 8 以降(PDF 1.7)では
複雑なPDFになりエラーが起こり易く、
Acrobat 4(PDF 1.3)でPDFを作成するとレイヤーが統合され透明が画像として結合されてPDF化されます。
その分ファイルサイズは重くなりますが印刷出来る可能性が上がります。

Illustrator関連書籍 – Amazon

  

コメント

タイトルとURLをコピーしました