組合せ点前の建水の拝見について

組合せ点前の建水の拝見についての
質問がありましたのでお答えします。

私は約一年半の間、圧迫骨折と脊柱管狭窄症のため
茶の湯わーるどの投稿を休んでおりました。
痛みは和らぎ杖も使わずに生活出来るようになりましたが
更新のやる気が出ないまま本日に至りました。
今回、質問を頂いたことでお答えしなければと思い
又、つたない文章ではありますが書いてみようという気になりました。
ありがとうございました。頑張ります。

たまたま本日、自宅稽古だったので
組合せを致しました。
お茶の点前で建水という道具は
縁の下のちから持ちでほとんど表に出ることはありません。
しかし、組合せ点前によってお客様に披露することができます。

いつものように亭主がお濃茶を点て
正客がお茶名やお菓子やお花などをたずねるときに
建水の由緒を一緒にたずねます。
由緒をたずねたら、
「後ほど拝見させて下さい」とお願いしておきます。

亭主は点前がすべて終わって
建水を水屋に下げたら
すぐに洗い清めて
水屋ぞうきん(新しいもの)にのせて正客まで届けます。

正客(以下お客様)は三器の拝見をした後に
建水を水屋のぞうきんにのせたまま
手元でじっくり拝見する事ができます。

お詰めは先に拝見した
三器をヘリの外に置きます。

建水を拝見し、そのまま茶道口に返しておきます。

その後、お詰めは常のごとく三器を
出会いで正客に返します。
亭主が茶道口のふすまを開けると
建水があるのでそれを取り込み後ろに片付けます。
それから三器を取りに入ってきて常のごとく問答をし
三器を持って返ります。
茶道口で礼をしたら終わりとなります。
(問答の時に三器の説明と
 建水の説明を致します。)

※建水の拝見は必ずこうしなければならないという事はないと思いますので
臨機応変に稽古して下さい。

●稽古の様子
掛け軸 – 拈花萬国春 明道筆

お菓子 – 金団

棚物 – 旅箪笥

炉 – 釣釜


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