京都にて

私が現在ご指導頂いている表千家宗匠の
年に一度の恒例茶会が
京都のご自宅と大徳寺の塔頭の興臨院と三玄院で行われました。
ご自宅では濃茶席を、大徳寺では二席とも薄茶席でした。
三席全部の道具を紹介したいのですが
なかなかそれも難いものがあるので
抜粋して紹介したいと思います。

濃茶席は於凡聖庵で席主は宗匠です。
印象に残った道具は

・法隆寺夢殿壁紙結界
・竹台子(柱は木製で黒漆に竹の蒔絵)

碌々斎箱書 利斉作 柱は近左作

竹台子の四本の柱が木製で
黒漆で竹の図の蒔絵が施され品があり
なんとも美しいもので
しばし見とれてしまいました。

薄茶席は於三玄院で席主は千葉松樹会です。
印象に残ってた道具は花入れです。
花入れがなんとお釜でした。
如心斉好の雷聲釜というもので
花は菖蒲を生け
釜の手前に蓋が置いてあり
藤組の釜敷を敷いてありました。
昔の刀鍛冶の職人の方がそのように使ったと聞いています。
斬新な設えに美意識の高さを感じました。

お菓子は琵琶の形の饅頭、千葉県の特色がでていて
地元の私は思わず笑みがこぼれました。

もう一席の薄茶席は
於興臨院で
席主は横浜賓樹会月組です。
印象に残ったお道具は
置筒の竹の花入れに
ダイナミックに入った梅花うつぎ
鎌倉彫の牡丹の香合
神奈川焼の替茶碗
箱根細土の無垢の寄木の蓋置は
ワイングラスのような形で見立てでしょうか
お菓子はきざはしと小鳩落雁。
神奈川県の地元愛のつまった素敵なお席でした。

紹介しきれないお道具の数々ですが
又の機会があればと思っています。
お茶の道具というものは
勉強や研究をすればするほど
魅力的に見えてくるということが分かりました。
使えば使うほどお道具が育つということも。
今回は写真がなくて寂しいので
自宅の白い花たちを。

カラー
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フウラン
1464184544901_R

八重どくだみ
1464184548943_R

柏葉紫陽花
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