利休の釜六音

現在ご指導頂いている宗匠の会メンバーのお宅でお稽古です。
皆さんご立派な先生方ですので、勉強になることばかりです。
 
炭点前から始まり
・3月27日の利休忌に向けての供茶
・長板で階具を使って
・やかんも持ちだしての流し点て
何パターンものお稽古をさせて頂き、
その度にすばやく設えを替えて下さる
先輩の先生には頭が下がるばかりです。
 
湯相もよく美味しいお濃茶もごちそうになりましたので
湯相と火相の話をしましょう。
 
利休の釜六音という言葉があります。
 
①魚眼(ぎょがん)
②蚯音(きゅうおん)
③岸波(がんぱ)
④遠浪(えんろう)
⑤松風(まつかぜ)
⑥無音(むおん)
 
釜五音という説もありますが今日は六音を書いてみました。
①~⑥は釜のお湯が沸いていくところを音で表しています。
 
美味しいお茶を頂くには⑤松風の音のお湯の時が
一番美味しいとされています。
 
ゆっくりお湯がわき、波の音がし、松風の音がし
そして最後は無音になる。
 
よく沸いたお湯が
一番お茶を美味しく頂けるようです。
 
丁度良い湯相で頂くためには
火相をきちんと管理出来るようになる必要がありますね。
 
茶道に限らず何の世界でも一つの事を
長年続けるということは大変なことですが
奥が深い分、楽しみも増え
茶道に巡り逢えて本当に良かったと今更ながらに感じています。
 
大雑把な性格の私に神様が導いてくれた
試練に感謝です。
楽しくなければ30年も続きませんし
利休さんの時代から約450年と続く日本の文化を
これからも大切にしたいと思っています。
 
供茶
20160302100616_R
 
長板の階具
20160302100450_R
 
流し点て
20160302100718_R
 


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