大網白里市の公民館茶会

2月25日毎年恒例になりました
大網白里市の公民館茶会のご紹介をさせて頂きます。

梅の花の季節です。
梅の花の香りに包まれての
粗茶一服は会員一同は基より
会員のお孫さんたちにも手伝って頂き
子供の底力に圧倒され活気にあふれる一日となりました。

茶道には色々な約束事がありますが
今回は「守破離」について書いてみます
利休さんの言葉から生まれた物事を極めるための概念だそうです。

~利休の詠んだ和歌~
規矩作法(きくさほう)守り尽くしても破るとも離るるとも本を忘るな

守とは……基本の形にのっとり教えを忠実に守り実行する事
破とは……基礎の上に自分なりの改良を加えて殻を破る
離とは……独自の新しいものを生み出し確率される事

教えはいつしか打ち破り
離れることも大切だが
基礎は忘れてはならないという意味

このような事を踏まえ
破ることに挑戦してみた茶会でした。
次の日に先輩の先生の茶席に入らせていただいた時に
きっちりと「守」を貫かれた席に感動し
利休さんの百首から
「稽古とは一より習ひ十を知り
 十よりかへるもとのその一」の歌が頭をよぎりました。

茶会の話に戻りますが
大網白里市の誇る
日本女子サッカーのワールドカップ金メダリストの
宮間あやさんのお母さんが会員さんなので
当日あやさんもお客様で来てくださいました。

あやさんのお姉さんも会員さんなのですが
毎年手際よく受付をして手伝ってくださっていました。
今年も来て頂く予定でしたが
当日の朝娘さんが体調不良になり
なんとあやさんが受付をして下さいました。

一緒の席になったお客さんは
一瞬どよめき信じられない光景に
戸惑ったり喜んだりしていました。

あまりにも自然にその場に溶け込んでいましたので
人違いと思ってしまった方もいるかもしれません。

超ビックな方なのに
こんなにも気さくにお手伝い下さり
本当に有難うございました。

ふり帰ってみれば
公民館茶会を任されて10年が経ちました。
私にとって10年という節目の年に思いがけず
宮間あやさんや子どもさん達にお手伝いしてもらえるという
素晴らしい茶会になりました。

会員の皆様本当に有難うございました。
そして茶会において頂いた皆様に
心から感謝申し上げます。

◆道具の紹介
1488549008930 1488549000895
花開万国春 久田宗匠 筆
花入れ 備前焼 (宮間あやさんから頂きました)

1488549007007 1488549011182
富士釜 (あられ)
水指 青磁


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コメント

  1. 尾野 ゆかり より:

    片岡先生、本日「茶の湯の里」を検索しておりましたら先生のブログを拝見いたしました。娘時代から表の不白流を嗜み、子育て後にまた再開するも師の逝去で中断、現在に至っております。還暦を過ぎましたのにフルで働いておりますので時間が思うように取れません。が、生活の中に「お茶」をといつも思っております。
     先生のご自宅のお稽古について知りたくメールをしたためました。月に一度でもお稽古できたらと存じます。

    • 宗通 より:

      コメント有難うございます。
      気がつくのが遅くなり失礼しました。
      ぜひ、自宅稽古にいらして下さい。
      詳しくはメールアドレスへご連絡しますのでよろしくお願いします。